Musician's Room [ #音ゲーマー達の発信所 ]

1.はじめに

音ゲーマー達の発信所を御覧のみなさま

 はじめましてこんにちは。「音ゲーマー達の発信所 」、1枠目の本日12/16の担当を務める、GRN.(ぐるね)と申します。

 手短に自己紹介をしますと、普段はDrumManiaを中心にBEMANI系の音楽ゲームを色々と触っています...が、力を入れる機種がよく変わっていくタイプの人間で、今はbeatmania IIDXのDPを主にプレイしています。

 それぞれの機種の腕前は今回の記事の趣旨から外れてしまうので割愛するとして、早速本題に入ることにしましょう。

 

2.本記事の概要

 一口に音楽ゲームと言いましても、操作形態・収録曲・難易度等に様々なバリエーションが存在します。特に楽曲面においては十数年の月日の中で色とりどりな楽曲が生み出されており、その全体像を把握することは中々難しいように思えます。

 そこで本記事では、その楽曲群の中からあるテーマに沿って選んだイチオシの楽曲を紹介したいと思います。

 テーマはずばり…「演奏」 です。

ニコニコ動画YouTubeの、BEMANI各機種に収録されている曲の演奏動画から、

 ・奏者の動きが見えるもの

 ・聞いていて気持ちが良いもの

を中心に、23本の動画を選びました。

 以降の章では、演奏楽器別に古今東西の様々なジャンルの演奏動画をお楽しみください。各動画には、自分の好きな聴きどころや曲の紹介を簡単にピックアップしてあるので、よろしければそちらもご覧になりながらどうぞ。 

 

3.動画の紹介

 曲名の後ろにあるカッコは収録機種、もしくは初出の連動イベントです。

(削除の関係で、厳密には収録機種に紹介曲が収録されていないものもあるので、ここについてのツッコミはご容赦ください…。)

 

 3-1.ギター編

 ・Slang / Kozo Nakamura(GuitarFreaks, DrumMania, jubeat)

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 >これでもか!と言わんばかりに縦横無尽に暴れまわるギターが特徴的なハードなブルースロックです。Slangの名の通り、ちょくちょく現れる定番フレーズが盛り上がりを加速させます。

 

 ・Eau Rouge / Yosuke Onishi(GuitarFreaks, DrumMania)

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 >ツインギターのハモリがアツいストレートな一曲。F1のレースをイメージさせるようなスピード感に溢れています。

 

 ・Walnuts / good-cool(GuitarFreaks, DrumMania)

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 >最近ではElemental CreationやIXのGITADOROCKで有名な通称 ”社長” こと炎のギタリストgood-cool氏。ソロ名義でもこのようなメロディアス&ハードなギターロックを書いています。サビの下がっていくコードに合わせたメロディの移り変わりが良いです。


 ・Lover's High / APHs(MAMBO A GOGO, pop'n music, GuitarFreaks, DrumMania, Dance Evolution)

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 >爽やかでオシャレですね~、クリーントーンのジャキジャキしたカッティングとワウギターのはっきりした対比が1曲の中で現れていて聴き応えがあります。

 

 ・To the 44883 / Mr.T(KEYBOARDMANIA)

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 >実は原曲にはギターは入ってないのですが、音色の使い分けの巧みさの前ではそんなことは忘れてしまいそうになります。中音域の強い、温かみのあるギターが曲と上手くマッチしています。

 

 ・デッドボヲルdeホームラン / 猫叉Masterβ2(イベント:熱闘!BEMANIスタジアム)

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 >後半にかけての盛り上がりに乗っかってくるイケイケなギターのコピー度の高さに聴き惚れます。

 

 ・都会征服Girls / 日向美ビタースイーツ♪(jubeat, REFLEC BEAT, pop'n music, GuitarFreaks, DrumMania)

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 >ベースとドラム担当の2人が組んだだけあってファンキーなリズムが特徴的なこの曲、ラップ部分の小気味良いカッティングとサビのパワフルなディストーションギターという、異なるスタイルの演奏が楽しめます。

 

 3-2.ドラム編

 ・バンブーソード・ガール / cosMo@暴走P(イベント:GUMI 5th Anniversary party)

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 >次から次へと迫り来る音の勢いに圧倒されるスピードメタル。硬いバスドラムと芯のあるスネアが耳に心地よいです。

 

 ・TOXIC VIBRATION / SOUND HOLIC Vs. T.Kakuta feat. YURiCa(GuitarFreaks, DrumMania)

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 >こちらもメロディックなスピードメタルで、小難しいことを考えずとも存分に”アツさ”が伝わってくる曲と演奏です。

 

 ・Concertino in Blue(Fusion mix) / Fusion Legend(GuitarFreaks, DrumMania, beatmania IIDX, jubeat, pop'n music, Dance Dance Revolution)

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 >元はギタドラV3のサントラ企画で収録された一曲です。原曲からテクニカル度をさらに増したドラムは非常にスリリング!

 

 ・Brazilian Anthem(Rhodes Version) / Berimbau '66(GuitarFreaks, DrumMania, Dance Dance Revolution)

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 >こちらも初出はギタドラ11&10のサントラで、後にアルバム「marble」で再録されました。メロディがスキャットからサックスに変わっており、更にRhodesピアノが加わることで原曲よりもアダルティな空気が増しているのがオススメポイント。

 

 ・Manmachine plays jazz / Mikio Endo(beatmania)

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 >夜の路地裏を一人で歩いているかのような、しんしんとした刻みがイチオシです。

 

 ・CHECKING YOU OUT→RISLIM→dual control(beatmania IIDX)

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 >いずれも中々に渋い曲揃いなメドレー動画です。3曲の基本的なリズムの違いが聞き所で、個人的にはdual controlのタイトなハネリズムが一番好きです。

 

 ・にゃんだふる55 / Dormir(GuitarFreaks, DrumMania, pop'n music, REFLEC BEAT)

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 >遊びまわる子猫のような軽快なジャズドラムがウキウキした気分にさせてくれます。

 

 3-3.ベース編

 ・walk with you / TOMOSUKE feat.Jazzin' park(GuitarFreaks, DrumMania)

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 >普段はあまり注意深く聴くことがないベースですが、いざ注意深く聴いてみるとなかなかに良い仕事をしてるのがよく分かります。

 

 ・MU-DAI / 小野秀幸(GuitarFreaks, DrumMania)

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 >メロディの裏で動き続けるベースのグルーヴが存分に味わえる動画です。

 

 3-4.鍵盤編

 ・ピアノ協奏曲第1番"蠍火" / virkato(beatmania IIDX, pop'n music)

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 >かなり独特なアレンジがされており、原曲を知っているかどうかに関わらず見入ること間違いなしです。

 

 ・Carezza / Osamu Kubota(KEYBOARDMANIA)

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 >両手共に2オクターブに収まるように、という驚異的な条件の下で書かれたKEYBOARDMANIAの名曲です。曲名のごとく優しく撫でられる鍵盤から奏でられるメロディは必聴。

 

 ・20, November / dj nagureo(beatmania, beatmania IIDX, Dance Dance Revolution, pop'n music)


20,november (mellow mix) - YouTube

 >明け方の空を思わせる甘い音色のピアノが特徴的な、まったりとしていて原曲とは一味違う良さを持ったアレンジです。

 

 3-5.その他編

 ・†渚の小悪魔ラヴリィ~レイディオ† / 夏色ビキニのPrim(jubeat, beatmania IIDX, pop'n music, REFLEC BEAT, GuitarFreaks, DrumMania, Dance Dance Revolution)

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 >ここまでの動画と比べるとちょっと変化球な内容です。右スティックの使いどころが上手くて良いと思い。

 

 ・SEA ANEMONES / Jimmy Weckl(GuitarFreaks, DrumMania)

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 >サックスの演奏動画は珍しかったのと、とても好きな曲だったので選びました。厚みのある管楽器の音とイソギンチャクのように動きまわるメロディが気持ちいいです。

 

 ・Eau Rouge / Yosuke Onishi(GuitarFreaks, DrumMania)

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 >ギター編でも紹介した曲ですが、こちらはなんとギターではなくバイオリンでの演奏となっています。曲に優雅さがグッと増しており、ギターの場合との聴き比べが非常に面白いです。

 

 ・The Least 100sec / 佐々木博史(GuitarFreaks, DrumMania, KEYBOARDMANIA, beatmania, beatmania IIDX, Dance Dance Revolution, REFLEC BEAT)

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 >ゲームでは高難度として有名ですが、実演奏でもそれは変わりません。ギター・ベース・ピアノの全てのパートが主役になって紡ぎだされる、1分40秒の楽器のパズルをお楽しみください。

 

 

4.おわりに

 今回は、演奏サイドからみた音ゲー曲について様々な動画を紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。今回紹介した以外にも動画サイトには沢山の演奏動画があります。好きな曲が見つからなかったら、自分で弾いてしまうのも良いでしょう。いきなり楽器を始めるのはちょっと…という方も、普段聴いてる曲の何気ないフレーズに耳を傾けてみると新しい発見があるかもしれません。この記事がその際に何かの助けになれば幸いです。

 最後に少しだけゲームに関した話をしますと、はじめに書いた通り、自分はDrumManiaを中心に遊んでいるのですが、他の音楽ゲームと比べて音楽的なアドリブが許容されている(空打ちがドラム音なので曲の邪魔になりにくい、空打ちによるゲージ減少なし)ところが魅力的な点の一つだと思っています。筐体がXGになって、Vシリーズより確かに難しくはなったのですが、その分遊びの自由度も格段に上がりました。演奏とゲームのちょうど中間にあるようなこの性質は、ある程度ゲームに慣れないと感じられないのが実際のところなのですが、その先にある楽しさは保証します。ぜひ遊んでみてください。

 

5.おまけ

 演奏がしたい!けど耳コピはちょっと厳しい!って時に役立つ(かもしれない)サイトを紹介します。

 ・P's House(リンク)

 ギタドラ収録曲のTAB譜があり、特に初期の曲が充実しています。サイトにあるアップローダーにも沢山の譜面があるので、覗いてみると気になる曲が見つかるかもしれません。

 

 ・ビーやろ!(リンク)

 BEMANI収録曲のコード譜が載っているサイトです。残念ながら今年の5月で更新終了してしまったのですが、掲載されているコード譜は現在でも閲覧することができます。

 

 

 

ここまでお読みいただきありがとうございます。
最後に、このAdvent Calendarを主催されたわんど〜さんに感謝を申し上げて終わりにしたいと思います。
ではでは。またいつかどこで。
 
2014.12.15  GRN.(@GRNRG)